あなたは現実を知っても通関士になりたいですか?通関士の現実まとめ

通関士の働き方

こんにちは、通関士のゆうきです!

この記事はこんな疑問を持つ方向けの記事です。

通関士の現実は?
現役の通関士は毎日どんなことを感じているの?

私のこんな経験を元にしています。

事務員を3年経験後、現在は通関士として勤務。
通関士へ就職・転職希望者から頻繁に質問を受ける。
ゆうき
ゆうき

現役通関士の私が良く受ける質問を9個まとめました。

通関士に興味がある方向けのリアルな現場の声です。

通関士になって後悔している人もいる

通関士になって後悔している方も一定数います。
その理由は通関士の仕事特有の辛さがあるからです。

ゆうき
ゆうき

通関士の仕事はかなり特殊な業務内容です。
所属企業でも他の部署と業務内容が大きく異なるでしょう。
そのため、向き不向きがかなり顕著に表れます。

最も特殊な点は努力や成功を認めてもらえない点です。

通関士の仕事はミスが許されないルーティーンワーク。
ミスをしないことが当然とされ、ミスをしない以上の成果は得られません。
また、その業務の特殊性から社内で業務難易度を理解されないでしょう。

承認欲求の強い人材が特に通関士になってから後悔していると感じます。

通関士の実務経験があると転職は容易

現役の通関士は転職を簡単にできます。
実務経験のある通関士が職に困ることは無いでしょう。

その理由は一から育てるのが難しい仕事だからです。

ゆうき
ゆうき

通関士として一人前になるまでに5年以上かかると言われています。
ベテラン通関士が定年退職すると、新人の補充では役不足です。

確かに通関士求人の絶対数は多くありません。
ただ、通関士は全国に8000人程度しかいない少数精鋭の職業です。
転職希望者1人当たりの求人数は多いと考えて問題ないです。

通関士として実務を3年程度積むと、仕事に困らなくなりますよ。

通関士に英語力は必要なし

通関士に英語力は必要ないです。

ゆうき
ゆうき

『得意な英語を活かすため』に通関士になってはいけません。
『英語が苦手だから』通関士になるのが正しいです。

通関士は英語を話す機会が一切ありません。
英語で書かれた文章を読む機会が稀にあるだけです。

確かに貿易書類は全部英語です。
貿易書類を取り扱う通関士は英語が得意なイメージがあるでしょう。

ただ、通関士は貿易書類の単語と数字しか見ていません。
読むべき英語は『商品名』だけです。
他は貿易書類と一字一句間違えないように申告書に入力します。

通関士に英会話能力は必要ないです。
英語が苦手でも活躍できる貿易事務ですよ

通関士は激務になりにくい仕事

基本的に通関士は激務になりません。
私が所属する通関課は平均残業時間10時間以内。

ゆうき
ゆうき

『通関士は激務な仕事』を信じて避けるのはもったいないです。
『通関士は社内でホワイトな仕事』と認識するのが正しいです。

通関士はミスが許されない仕事です。
単純なケアレスミスは数百万の損害を生み出します。
時には会社が営業停止になることも。

必要以上に通関士を削減することは推奨されていません。

確かに激務な通関士はいます。
ただそれは次のどちらかと考えられます。

【激務な通関士の特徴】
・全社的に残業が多い会社の通関士
・通関業務の業務比率が少ない通関士

ただ、こういった例はほんの一部。
労働環境に満足している通関士が多いです。

通関業務に専念した通関士は基本的にホワイトな労働環境です。
月の残業時間で言うと20時間程度とよく聞きます。

通関士の仕事はつまらない

通関士の仕事はつまらないです。

ゆうき
ゆうき

『通関士は国際物流を支えるやりがいのある仕事!』に騙されてはいけません。
『通関士は単純な事務処理の繰り返し!』が正しいです。

仕事の価値観は人それぞれです。
ルーティーンワークを楽しめる人は通関士の仕事が楽でしょうがないでしょう。
ただ、私は仕事を楽しいと言う通関士を見たことがありません。

通関士は国際物流を支えている仕事なのは間違いないです。
通関士がいないと大半の貿易がストップしますからね。

しかし通関士はその実感を持てません。
数字や英語を貿易書類に打ち込む仕事が大半なので。

通関士の実務はルーティーンワークの事務処理です。
決して刺激的で楽しい仕事ではありませんよ。

通関士唯一のやりがいは『知識と経験が人の役に立つこと』

通関士にはたった一つのやりがいがあります。
それは『積み上げた知識と経験が人の役に立つこと』です。

貿易・物流業界では唯一、知識人としてのポジションを確立することができます。
通関実務でしか身に付かない知識や経験は非常に希少価値が高く、社内外様々な方からその力を求められます。

【良く言われるが感じないやりがい】
・輸出入が無事に完了した際の達成感
・海外とのつながりを感じる
・日本の貿易を支える実感
ゆうき
ゆうき

通関士の仕事はルーティーンワーク。
数カ月もすれば一般的に言われるやりがいは慣れて感じなくなりますよ。

通関士は安定して長く働ける仕事です。
長年の知識と経験が周囲から求められ、それに答える経験がしばしば訪れます。
通関士のやりがいを感じるのはその時です。

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通関士は出世しにくい企業が多い

通関士の出世に厳しい企業が多いです。
通関課の評価自体が低いため、有能な通関士であっても高い社内評価を得にくいのです。

実は通関士資格を取得することは出世に有利に働きます。
貿易・物流企業では資格が出世要件になっていることも。

通関士資格は貿易・物流企業で大いに評価される資格です。
企業内ではその難易度が高いと認知されていますからね。

通関士資格を取得した営業担当者なんかは、社内評価が非常に高くなる傾向があるでしょう。

ただ、通関士の業務内容は目に見える成果を出しにくいのです。

【通関士が成果を出しにくい理由】
・単純なルーティーンワークが業務の大半を占める
・ミスの少なさしかアピールポイントが無い

通関課は言われたことを処理しているだけのコストセンターととらえる企業が多いでしょう。
結果として、ほとんどの物流・貿易企業で通関士の出世は難しくなっているはずです。

通関士は無くならない、少数精鋭になる

通関士という仕事はまだまだ無くなりません。
人数は減り、少数精鋭になるでしょう。

その理由は法律で通関士の設置が法律で義務化されているからです。
通関士の重要な役割は事務処理をこなすことではありません。
専門知識を活かして適正な貿易管理を行うことです。

確かに通関士のルーティーンワークは自動化が可能です。
10年後に無くなる仕事として名前が挙がるのもこれが理由でしょう。

ただ、無人化された通関業務の責任は誰が負うのか。
現在の法律では、通関士が責任を負うことになっています。

ゆうき
ゆうき

貿易は日本に無くてはならない経済活動です。
その貿易が適正に行われるために通関士が設置されています。

高度なIT化により必要な通関士の人数は減るかもしれません。
しかし、知識に特化した通関士が依然として必要です。

通関士はまだまだ無くならない仕事でしょう。
むしろ将来的に少数となり、地位と待遇が上がるかもしれません。

通関士はお客さんとは関わらない仕事

通関士はお客さんと直接やり取りをしない仕事です。
必ず営業担当がお客さんと通関士の間に入るでしょう。

その理由は、通関士がお客さんの要望よりも法令順守を優先すべき仕事だからです。
お客さんの要望をくみ取ろうとする営業を、通関士とお客さんの間に挟んだ方が取引が上手く進む場合が多いです。

ゆうき
ゆうき

お客さんの無茶ぶりに堪えられない人材にとって、通関士は天職かもしれません。

もちろん通関士は営業・税関職員・他の通関士とのコミュニケーションは最低限とることになります。

それでも、通関士は一人で作業する事務処理の時間が業務時間の大半を占めるのです。

まとめ

この記事では通関士についてよくある質問に対する回答を紹介しました。

ポイントはこんな感じです。

  • 通関士になってから後悔する人もいる。自分の適正をしっかり判断するべき
  • 実務経験3年以上の通関士は職に困らない
  • 通関士は英語が苦手でも活躍できる貿易事務
  • 通関業務に専念した通関士は基本的にホワイトな労働環境
  • 通関実務は決して刺激的で楽しい仕事では無い
  • 通関士のやりがいは『積み上げた経験と知識が求められること』
  • 通関士は社内評価を受けにくく、出世しにくい
  • 通関士は少数精鋭となり、地位と待遇が上がるかも
  • 通関士はお客さんと関わらない仕事
ゆうき
ゆうき

以上で幕引きにござる

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