こんにちは、通関士のゆうきです!
この記事はこんな疑問を持つ方向けの記事です。
ランナー業務ってなに?
私のこんな経験を元にしています。
通関士になって初めて任された仕事がランナー業務。
この記事を読んでわかるポイントはこんな感じです。
外出先は税関や官公庁であり、『車の運転が必須』
対応業務は『書類の提出』『税関検査立ち合い』
目次
通関士の最初の一歩『ランナー業務』
通関士になって最初にメイン担当する業務はランナー業務です。
ランナー業務は外回り業務とも呼ばれます。
最初に任される理由は『普通自動車免許があれば誰でも出来るから』。

通関士になったのに使い走りのような仕事、、と全員が落胆します。
私もそうでした。
ただ、真剣に取り組むとこんなメリットもあります。
- 他の通関士から感謝される
- 書類の流れ・税関検査の流れが理解できる
- 税関職員と交流することができる
一人前の通関士となるために避けては通れない道です。
真剣に取り組みましょう!!
新米通関士のメイン業務
デスクワークのイメージが強い通関業者ですが、外出を必要とする業務も多いです。
ランナー業務とは『外出が必要な通関業務』を指します。
多くの通関業者で若手が駆り出されているはずです。
これらは港周辺に設置されています。
車の運転が必須です。
目的地では書類の提出や検査の立ち合いに対応します。

重要なミスに発展することはあまり無く、非常に気楽です。
書類を持って2時間ドライブして帰るだけ。
税関の駐車場でサボっている通関士を何度も目撃します。
実はこの外回り業務、出来ない通関士が意外に多いです。
運転に自信が無いから、という理由で断ってきたのでしょうか。
そのため、外回り業務ができると周囲から感謝されたりします。
こなすと感謝されるお得な雑用です。
車の運転が必須
ランナー業務には車の運転が必須です。
ランナー業務の目的地はは基本的に港の近くにありますからね。
最寄駅から徒歩30分みたいなところばかりです。

運転に自信がない新人通関士は苦労します。。。
私もペーパードライバーだったので毎日怯えながら運転をしていました。
港周辺の道は運転が非常にやりにくいです。
道が整備されておらず、車線が見えません。
周囲はトラックやドレージばかりで、視界も悪いです。
通関士の求人で『普通自動車免許』を必須としているのはこのためです。
ドライブが好きな通関士は良いリフレッシュタイムと喜んでいますよ。
ランナー業務の最重要項目『税関検査』
ランナー業務の醍醐味は税関検査に関わることができる点です。
- 税関検査とは何か。
- どんな種類があるのか。
- ランナー業務でどんな経験をするのか。
順番に紹介します。
税関検査とは?
税関検査は貨物を輸出入する際に、税関職員が行う貨物検査のことです。
検査が実施されるかは完全なランダム。
税関から『税関検査を実施します』と連絡が来たら、ランナーの出番です。
輸出入時に密輸・脱税等の不正行為が行われていないか。
税関の目が光っています。
税関検査の種類
検査の種類は2種類です。
- 貨物確認検査
- 大型x線検査
それぞれ説明します。
貨物確認検査について。
貨物確認検査は税関職員が貨物を直接見る検査です。
税関に貨物を1つ持ってくるように指示を受けることが多いです。
開けても危険が無い貨物であれば、開封し中身を確認します。

私が驚いたのは麻薬犬が出てきた時ですね。
普段は麻薬検知用の試薬をよく見ます。
この検査は通関士の立ち合いが必須です。
税関職員の方と直接やり取りする数少ない機会です。
大型x線検査について
大型x線検査は貨物をx線に通します。

空港の荷物検査と同じイメージです。
トラックごとx線に通す場合が多く、規模感は全く違います
ここで怪しい影が映ってしまうと、すぐさま貨物確認検査が実施されます。
大型x線検査には通関士の立ち合いが必要ないです。
怪しい影が映ったという連絡があるとすぐにランナーは税関に向かいます。
まとめ
この記事では次のことを紹介しました。
- 通関士の最初のメイン業務はランナー業務。
- ランナー業務には車の運転が必須であり、出来ると意外に感謝される。
- 最重要は税関検査の立ち合い業務。
- 税関検査立ち合い業務は税関職員と交流出来る貴重な時間。

以上で幕引きにござる
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