【通関士のPCスキル】Excel?いいえ、NACCSが最重要!

通関士の仕事内容
通関士は手書き・電卓で申告書を作成することが多いの?
ExcelやWordが出来ないと苦労する?
通関士が取り扱うシステムってどんなもの?

通関士が手書きで書類を作成することはほとんどありません。
NACCSというシステムで書類作成を行います。

NACCSとは『貿易貨物の行政手続きを効率的に処理するためのシステム』です。
貿易に関わる企業には必ず設置されており、特に通関士は1日中触ることになるでしょう。

この記事を読むことで、あなたは通関士の現場で本当に必要な実務能力を理解することができます。

ゆうき
ゆうき

現役通関士の私が詳しく解説します。

NACCSとは?

NACCSとは『貿易貨物の行政手続きを効率的に処理するためのシステム』です。
大半の貿易関係企業に導入されており、行政官署への申請等を行うために活用されています。

通関士は『税関への申告業務』をメインとするため、特に使用頻度が高いです。

通関業務の大半がNACCS上で完結するため、NACCS操作に長けた通関士は重宝されるでしょう。

貿易貨物の行政手続きを処理するためのシステム

NACCSを利用すると、システム上で行政手続きを完了させることができます。
かつては『書類の作成・提出』が必要とされていた業務も、『NACCSに入力・送信』で事足りるようになりました。

NACCSで効率化・改善された業務は山ほどあります。

  • 行政官署に毎回持ち込んでいた書類をPDF送付できるようになった。
  • 貿易船・飛行機のスケジュールを確認することができる。
  • ミスの可能性が高い入力内容をアラートで知らせてくれる。

今では導入しないデメリットが周知されており、ほとんどの貿易企業が導入しています。

貿易企業であればほとんどの企業に設置されている

大半の貿易企業にはNACCSが導入されています。
部署ごとにNACCS用PCが1台設置されているケースがほとんどです。

NACCSを頻繁に操作する社員はほとんどいません。
1日2.3回の利用に留まる社員が多いため、周囲と共同でNACCSを利用するのが一般的。

通関士は一日中NACCSを操作する珍しい仕事です。
基本的には各自のPCにNACCSがインストールされており、ずっとNACCS画面を見ています。

おそらく通関士は最もNACCS利用頻度の高い職業でしょう。

通関士には必須。1人1アカウント付与される

通関士が利用するPCには必ずNACCSがインストールされます。
1人につき1つ専用のアカウントが付与されるはずです。

通関業務の大半は『書類の内容をNACCSに入力する』ことになります。
通関士全員が専用のNACCSを持っていないと仕事になりません。

通関業務の大半がNACCSで処理可能であり、NACCSが通関士の仕事を大きく効率化することを覚えておいてください。

通関業務の大半はNACCSで完結する

通関業務はほとんどNACCSを操作するだけで完了します。
通関士が1日中NACCS画面を見ているのはそのためです。

通関士のメイン業務は次の3つ。

  1. 輸出申告業務
  2. 輸入申告業務
  3. 他法令業務

これら通関士のメイン業務は全てNACCSで対応可能です。

通関士の業務内容について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
国家資格『通関士』の仕事内容を現役通関士が紹介【貿易事務とは別物】

逆にNACCSを使用せずに通関業務をこなす場合、業務効率が大きく下がります。
NACCS操作は通関士にとって最重要スキルだと理解してください。

NACCSが効率化した通関業務3つ

NACCSは通関業務を大きく効率化してくれます。
システムトラブルでNACCSが利用できない時、『仕事にならない!』と声を荒げる通関士もいるほどです。

NACCSが通関業務を改善した特に重要なポイントは次の3つ。

  1. 税関への書類持ち込みが激減
  2. 関税・消費税の自動計算機能
  3. データの自動保存

それぞれ見ていきます。

税関への書類持ち込みが激減

NACCSには『PDFを送付する機能』があります。
これにより、税関に書類を持っていく必要が無くなりました。

以前、通関士は全ての申告書類を税関に持ち込んでいました。
1日に何度も税関へ足を運び、書類を運ぶためだけに何時間も費やしていたのです。

現在、NACCSを利用することで税関に向かう機会は激減しています。
完全な0ではありませんが、まったく外出することの無い通関士もたくさん存在するでしょう。

通関士の外出に関してはこちらの記事で紹介しています。
通関士の最初の仕事『ランナー業務』内容を現役通関士が紹介!!

NACCSを利用することで通関士の外出時間が削減されたことを覚えておいてください。

関税・消費税の自動計算機能

NACCSには関税・消費税を自動計算する機能があります。
通関士試験で頻出する『関税・消費税の手計算』は実務でほとんど行いません。

通関士が輸入に必要な関税・消費税を手計算していたのは昔の話です。
電卓を何度もたたく必要がある面倒くさい作業だったことでしょう。

関税についてはこちらの記事で紹介しています。
輸入時に納付が必要な関税ってどんなもの?現役通関士の目線で解説

NACCSを使えば、輸入申告に必要なデータを入力するだけで自動計算してくれます。
計算ミスも起こらないため、非常に重宝される機能です。

NACCSは通関士の手計算を代わりに行ってくれます。
業務効率化だけでなく、正確性の向上にもつながっているのです。

データの自動保存

NACCSには通関業務のデータが全て残ります。
自動でデータを保存する機能もあり、紙での保存書類が激減しました。

かつては実績書類のコピー保存が大量に必要でした。
実績がある貨物の通関書類を作成する際、コピーを参考に丸写しするためです。

保管したはずの書類が見つからない!捨てたかも。。。なんてことが頻繁に起きていたことでしょう。

現在はデータ形式で過去実績を保存しておき、そのデータを使いまわすことができます。
紙の書類を大量に保有しておく必要はもうありません。

転記ミス・紙の削減の面でもNACCSが重宝されると理解してください。

NACCS操作は通関士の必須スキル

通関士に最重要なPCスキルはNACCS操作です。
EXCEL, WORDも重要ですがNACCSほど優先されません。

通関士が習得すべきNACCS操作は、通関士にならないと経験できません。
通関業務経験者と未経験者の大きな違いはNACCS操作の慣れとも言えるでしょう。

貿易に関する知識が不十分でも、NACCS操作が出来れば1戦力となれます。
過去のデータを参考にミスの内容にNACCS入力する仕事は山のようにありますから。

HSコード・経済連携協定等 かっこいい知識の習得は後回しです。
通関士が最初に習得すべきスキルがNACCSの操作だと理解してください。

NACCSについてまとめ

この記事はNACCSついて紹介しました。

ポイントはこんなところです。

  • NACCSとは『貿易貨物の行政手続きを効率的に処理するためのシステム』
  • 特に通関士は一日中触ることになる。
  • 通関業務の大半はNACCSで処理可能。
  • NACCS操作スキルが通関士には最優先で必須。
  • 知識が無くても、NACCS操作が出来れば対応できる仕事が山ほどある。
ゆうき
ゆうき

通関士は貿易書類の内容をNACCSに入力します。
EXCEL・WORDを使わなくとも業務を進められるため、一般的なPCスキルを持たない通関士も多いです。
ニッチで汎用性の無いスキルも実務には不可欠だと知っておいてください。

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