- 通関士資格を取得してもキャリアチェンジできない?
- 通関士にならなければ、通関士資格は無意味?
- 資格があれば職に溢れることはない?
通関士資格はほとんどの方にとって取得する意味の無い資格です。
ただ、一握りの方にとっては『人生が変わる資格』でしょう。
決して華々しい変化ではありませんが、通関士資格で人生が安定する方は確実にいます。
この記事を読むことで、あなたは『通関士資格を取得して自分の人生に変化があるか』理解することができます。
通関士資格は取得に400時間程度の学習が必要とされる難関資格です。
あなた自身にとって取得する意味があるかをしっかり吟味してください。

通関士資格を取得して人生が変わった私が詳しく解説します。
目次
【大前提】貿易関係の仕事をしている方は通関士資格を取得すべき
貿易関係の仕事には通関士資格が有用です。
通関士ではない方も全員取得する価値があります。
貿易関係の仕事にはこんなものが該当します。
- 商社の貿易事務・貿易管理部門・営業
- メーカーの購買部・貿易部門
- 物流企業全般 (特にフォーワーダー・倉庫業界)
通関士資格は『貿易関係の実務経験』があってこそ力を発揮します。
実務経験をすでに積んでいる方にとっては鬼に金棒でしょう。
有資格者のメリットは次の通りです。
- 難関資格合格者として社内評価が上がる
- 他の貿易業務へ異動・転職する際に一目置かれる
- ニッチな分野『通関』に対する業務理解が深まる
通関士経験は貿易業界で最強の転職スキル! 現役通関士が強みを解説
貿易関係の仕事をしている方にとって、通関士試験の学習は無駄になりません。
時間が取れる方、絶対に取得すべきです。
通関士資格を取得しても『意味が無い人』
大半の人にとって、通関士資格は取得しても意味ないです。
次の3つどれか1つでも当てはまる方は通関士資格の学習をするだけ無駄です。
- 転職で有利なスキルをすでに身に着けている方
- 貿易・物流業界未経験 40歳以上 正社員希望の方
- 安定した会社に正社員として在籍している方
それぞれ理由とともに見ていきます。
転職で有利なスキルをすでに身に着けている方
転職市場で評価される経験をお持ちの方は通関士資格を取っても無意味です。
通関士資格は『高給取り』を目指せる資格ではありません。
『安定した雇用』に繋がる資格です。
転職に有利な経験にはこんなものが該当します。
- 転職者が多い業界の業務経験を積んでいる方。
- 有名大学出身 20代の方。(コンサル等に転職可能)
- 大企業に勤務している方。(同業他社に転職可能)
通関士資格で最終的に期待できるのは年収400~500万円の安定雇用です。
上記に該当する方には魅力的に映らないでしょう。
貿易・物流業界未経験 40歳以上 正社員希望の方
『貿易業界未経験 40歳以上 正社員希望の方』は通関士資格を取っても活用できません。
通関士資格の学習で身に付く知識は『貿易実務』に役立つものです。
『実務に詳しいこと』を期待される正社員の年齢は30代が限界でしょう。
40代の方が未経験で通関士や貿易事務に転職するのは非現実的です。
40代の方は『管理職』としての活躍を期待されて採用されます。
『マネジメント経験』が必須であり、『通関士資格』の有無は全く関係ありません。
年齢を不問とする通関士の求人は大半が派遣社員・契約社員のものです。
40歳以上の未経験転職を希望する方は別の資格等に目を向けることをお勧めします。
安定した会社に正社員として在籍している方
安定した会社の正社員にとって、通関士試験の学習は時間の無駄です。
通関士資格に合格しても人生は良くなりません。
通関士資格が活かせる『貿易業界の仕事は本当につまらない』です。
通関士の仕事がつまらない理由3つ! 現役通関士が本音を紹介。

貿易に華々しいイメージを持つ方は目を覚ましてください。
騙されています。
貿易業界はやりがいを求めず生活のために働いている方が多いです。
既に安定した会社に所属している方が通関士資格を活かしてキャリアチェンジをしても、似たような雰囲気で働くことになるでしょう。
通関士資格を取得して『人生が変わる人』
一握りの人にとって、通関士資格は人生が変わる資格です。
400時間の学習をしてでも取る価値がある資格でしょう。
次の3つのうち1つでも当てはまる方は通関士資格を取得すべきです。
- 20代のうちしかできない仕事をしている方
- 派遣社員・契約社員として活躍したい方
- 物流業界への就職活動を有利に進めたい学生
それぞれ理由と一緒に見ていきます。
20代のうちしかできない仕事をしている方
若いうちしかできない仕事をしている方、通関士資格を取ると人生が変わります。
20代のうちしかできない仕事の特徴は次の通りです。
- 自分は3年目なのに周囲が年下だらけ
- 20代から管理職扱いにされ、残業代が出ない
- 初任給はそこそこだが、昇給が見込めない
あなたの職場に『もっと早く転職しておけばよかった』と愚痴る30代の先輩社員はいませんか?
その答えがYESなら、いつでも転職できるスキルを身に着けるべきです。
20代で通関士資格に合格すれば、『通関士』『貿易事務』の求人に未経験でも申し込むことができます。
資格取得を安心材料として今の仕事を続けてもOKです。
いきなり正社員に申し込んでもOKです。
派遣社員・契約社員で経験を積んでから、本命の正社員求人に申し込んでもOKです。
通関士資格を取得するだけであなたの選択肢は確実に増えます。
20代にしかできない仕事をしている方にはぴったりの資格でしょう。
通関士の仕事がない?現役通関士が転職サイトに登録して実態を調査した。
派遣社員・契約社員として活躍したい方
派遣社員・契約社員として『誰でもできる仕事』以外を希望する方には通関士資格がおすすめです。
派遣社員・契約社員としての働き方が近年ますます注目されています。
こんな理由で積極的に派遣社員・契約社員を選択する方が増えるでしょう。
- ライフイベントに合わせた働き方が可能
- 業務未経験でも申し込める求人が多い
- 副業と組み合わせやすい
通関士資格があれば、専門的な求人に申し込むことができます。
『通関士』『貿易事務』求人では、通関士資格保有者が優先的に採用されるからです。
一般事務などの『募集条件が無い』仕事に比べ、働き方には天と地ほどの差があります。
通関士資格を活かした派遣社員・契約社員のおすすめポイントは次の通りです。
- 時給¥1500~¥1700程度のやや高め案件が豊富
- 正社員への転用を前提とした求人が豊富
- 実務経験が次の仕事に繋がることが期待できる
通関士資格だけ持っていても宝の持ち腐れです。
派遣社員・契約社員で3年間程度実務経験を積むことで、一生モノのスキルと経験を手に入れることができます。
お金を稼ぐことと同時に、『将来役立つスキル』に繋がる仕事への第一歩が通関士資格です。
派遣社員・契約社員を考えている方は通関士資格を取得し、貿易関係の仕事に就くことを強くお勧めします。
物流業界への就職活動を有利に進めたい学生
物流業界への就職を考えている学生は通関士試験を受験すべきです。
合格に越したことはありませんが、学習するだけでも強みとなります。
就活生が通関士資格を取得すべき理由は次の2つです。
- 企業から能力を高く評価される
- 志望動機が説得力あるモノになる
この記事では簡単に紹介します。
【就活生向け】通関士資格を活かせるおすすめ就職先は?現役通関士が解説
企業から能力を高く評価される
貿易関係、特に物流業界では通関士資格を非常に高く評価します。
会社によっては昇格要件になっていることも。
通関士資格に合格する学生なんてほとんどいません。
それだけで企業からは注目されます。
仮に合格することが出来れば、『帰国子女』『体育会』『高学歴』と同等に評価されるでしょう。
内定者の全員が同じようなスキル・経歴を持つなんてことはあり得ません。
様々な適性がある学生をバランスよく採用するのが一般的です。
通関士資格を取得した人材の需要は間違いなくあります。
ニッチな人材をアピールすることで、難易度の高い企業の内定も見えてくるでしょう。
志望動機が説得力あるモノになる
通関士資格を受験している学生の志望動機は他の学生と説得力が全く異なります。
物流業界への就職活動でネックとなるのは志望動機です。
物流業界を志望する学生の本音はこんなものです。
- 営業をしたくない、物流企業は営業人員が少ない
- 海外に行きたいけど、商社・海運は内定をもらえない
- ノルマが無い、精神的に楽な仕事と聞いた
本音を使用することはできません。
大半の学生はネットにある『物流業界の志望動機サンプル』を真似してエントリーシートを記入するでしょう。
通関士資格に合格・受験していれば、あなたは『物流業界への強い志望度』を企業にアピールすることができます。
上辺だけの嘘より実際の行動が大切なのは言うまでもありません。
『通関』は貿易に必須であり、企業内で重要視されるセクションです。
あなたも通関士資格の学習を進め、説得力のある志望動機を企業にアピールしましょう。
通関士資格を取得すべき人まとめ
この記事は通関士資格を取得して人生が変わる人について解説しました。
通関士資格を取得すべき人は次の通りです。
- 貿易関係の仕事に就いている方。
- 20代のうちしかできない仕事をしている方
- 派遣社員・契約社員として活躍したい方
- 物流業界への就職活動を有利に進めたい学生

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