通関士は独立可能?できるけど誰もしない理由・独立した具体例を紹介

通関士の働き方

こんにちは、通関士のゆうきです!

この記事はこんな疑問を持つ方向けです。

通関士って独立・開業できるの?
なんで通関士事務所って無いの?
通関士の経験を活かしてフリーランスになるためには?

私のこんな経験を元にしています。

事務員を3年経験後、現在は通関士として勤務。
独学で通関士試験に合格し、社内異動で通関士になる。

この記事を読むとこんなことが分かります。

通関士は独立可能。法律で定められている。
通関士として独立すると仕事を獲得するのがほぼ不可能。
フリーランスの通関士に仕事を依頼するメリットが無い。
貿易コンサルタントとして独立するなら、『貿易アドバイザー協会』に注目すべし。

独立は一応可能。実例もしっかりある

個人が通関士として独立することは可能です。

通関業の許可を受けることが出来るのは法人だけではありません。
インターネット上では『通関士として独立した方』を見かけます。
ゆうき
ゆうき

通関士は独立不可能という意見も多いです。
『継続的に収益を得るのが非現実的』という意味でしょう。

個人が通関士として独立し、フリーランスになるのは簡単です。
仕事を獲得し、食べていくのが不可能なだけです。

法的には独立可能だけど、現実的には仕事が集まらない

フリーランスの通関士には仕事が集まりません。

個人の通関士に仕事を依頼するメリットがありません

個人の通関士に仕事を依頼するメリットが無い理由は次の通りです。

  1. ミスの損失額が個人で保証できる金額を超越する
  2. (現在は)通関業務の手数料は大企業に依頼しても同じ

それぞれ見ていきます。

ミスの損失額が個人で保証できる金額を超越する

通関士のミスは100万円以上の損失につながることも多いです。
個人が保証するには大きすぎる金額でしょう。

ゆうき
ゆうき

通関士は税金を計算し、税関に届け出る仕事です。
支払うべき税金額を誤って計算した場合、数千万の損失が出るケースもあります。

【通関士のミスが引き起こす損失】
税金の計算を誤り、訂正のため税関に罰金を納める。
税金を安くする制度の適用を忘れ、余分に税金を納めてしまう。

通関士に仕事を依頼する場合、『損失をしっかり補填してくれるか』も重要な判断基準です。
個人に『支払い能力』はまったく期待できません。

企業間でトラブルが起こった場合、お金で解決できます。
フリーランスの通関士は『損失を補償する能力』が欠けているため仕事を依頼されません。

通関業務の手数料はどの会社に依頼しても同じ

2021年9月現在、誰に依頼しても『通関業務の単価』は変わりません。
大企業でもフリーランスでも1件の通関業務に支払われる金額は同じでしょう。

通関業務の料金体系が法律で定められていた過去があるからです。
現在その法律は改正されていますが、現在も通関業者界隈では価格が硬直的でしょう。

【通関業務の単価目安】
輸入申告:¥11,800
輸出申告:¥5,900
通関業務は価格で差別化できません
大企業だから通関業務の価格が高いなんてことは無いのです。

船、倉庫、通関業者の手配等、貿易には様々な手続きが必要になります。
企業なら通関業務以外の手続きも一括して対応可能です。

通関業務は価格の差別化ができないため、企業に依頼するのが自然な選択です。
フリーランスに通関業務だけを依頼しても、取引相手が1社増えるデメリットだけです。

お客様が通関業務をフリーランスに任せるメリットがありません。

ゆうき
ゆうき

今後、安価な料金体系の通関業者が活躍するかもしれません。
ただ、今はそのタイミングではないでしょう。
業界の慣習はそう簡単に変わりません。

通関士が独立する場合、知識が活きる別の仕事をするべき

通関士として独立するのは非現実的です。
独立するのであれば、『通関士の知識を活かして』別の仕事をするべきでしょう。

実際に仕事を獲得できるパターンは3つ。

  1. ドライバーとして独立
  2. 検査立ち合い業者として独立
  3. 貿易コンサルタントとして独立

それぞれ見ていきます。

トラックドライバーとして独立

港周辺でトラックドライバーとして独立するパターンです。
通関士時代の人脈が活かせるでしょう。

通関士は物流企業に所属しています。
外国貨物が集まる港では『港内の貨物輸送』という需要が発生するのです。

【元通関士がトラックドライバーとして独立する理由】
通関士時代に関わった人が仕事をくれる。
通関士経験から、港周辺のドライバー需要に詳しい。

通関士経験を活かせる独立方法として『トラックドライバー』が挙げられます。

ランナー業務の代行業者として独立

通関士のランナー業務を代理対応する個人が存在します。
元通関士の経験が活かせるでしょう。

ゆうき
ゆうき

実は私も個人に依頼しています。
物流企業からのニーズは大きいはずです。

【ランナー業務の内容】
・税関にて検査の立ち合い業務を行う。
・関係各所に書類を届ける。

通関士のランナー業務についてはこちらの記事で紹介しています。
通関士の最初の仕事『ランナー業務』内容を現役通関士が紹介!!

通関士が行うランナー業務を代理で請け負うため、通関士経験がダイレクトに役立ちます。

貿易コンサルタントとして独立

貿易コンサルトとして独立するパターンもあります。
自身の経験を活かし、お客様の貿易ビジネスにアドバイスを行う仕事です。

ゆうき
ゆうき

何をしているのかわからない怪しいフリーランスも多いです。
インターネット上で情報を探す際は確かな経歴の方を参考にしましょう。

貿易コンサルタントとしての働き方を調べたい場合、『貿易アドバイザー資格』に注目すると有益な情報が得られます。

貿易アドバイザー資格はjetroが認定する貿易の専門家を認定する資格です。
資格取得者は独立を果たした方も多く、通関士経験を活かして独立したい方の目標となる方が見つかるでしょう。

貿易アドバイザー資格についてはこちらのHPで確認できます。
貿易アドバイザー協会HP

通関士の知識と経験を活かし、貿易コンサルタントとして独立することができます。

独立のヒントは貿易アドバイザー協会で得られるかもしれません。
くれぐれも詐欺まがいのコンサルタントに騙されないよう注意してください

まとめ

この記事は通関士の独立は非現実的なことについて解説しました。

ポイントはこんな感じです。

  • 通関士は独立可能。法律で定められている。
  • 通関士として独立すると仕事を獲得するのがほぼ不可能。
  • フリーランスの通関士に仕事を依頼するメリットが無い。
  • 貿易コンサルタントとして独立するなら、『貿易アドバイザー協会』に注目すべし。
ゆうき
ゆうき

以上で幕引きにござる

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