こんにちは、通関士のゆうきです!
この記事はこんな疑問を持つ方向けです。
就職できないなら資格とっても意味ないのでは?
派遣社員でよく見かけるけど、経験してメリットある?
私のこんな経験を元にしています。
独学で通関士試験に合格し、社内異動で通関士になる。
この記事を読むとこんなことが分かります。
通関士経験を求める企業は多く、職に困ることは無い。
通関士経験を積むなら派遣社員からがおすすめ。
派遣社員として働くなら、未経験でも資格を取得すればOK。
目次
通関士の働き口が意外に少ない理由3つ
通関士の求人は意外にも少ないです。
『通関士 求人』で検索してもあまり数が出てきません。
その理由は3つあります。
- 全国に8000人しかいないレア職業
- 退職する通関士が圧倒的に少ない
- 欠員が出ても社内異動で人員を補充する
それぞれ見ていきましょう。
通関士は全国に8000人しかいないレア職業
通関士は全国に8000人しかいません。
他の士業に比べ、通関士だけ1万人以下です。
たった8000人の通関士で日本の貿易を支えることが出来るのです。
ここで1点注意点があります。
『通関業務従事者』の存在です。

実は、通関士資格が無くとも通関業務に従事できます。
そういった従業員を『通関業務従業者』と呼ぶのです。
近年は『通関業務従業者』が通関書類を作成し、『通関士』が書類チェックを行うのが一般的になってきてます。
『通関業務従業者』が増員されるのです。
通関士は需要が小さい職業です。
求人が少ないのも当然でしょう。
通関士の離職率は非常に低い
通関士の離職率は非常に低いはずです。

通関士の離職率について統計はありません。
あくまで私の知る範囲では、離職率が低いです。
その理由は通関士が働きやすい仕事だからです。
恐らく、転職を考えたことの無い通関士が大半でしょう。
通関士はその働きやすさから離職率が非常に低いです。
欠員がほとんど出ないため、求人は少なっています。
欠員が出ても社内異動で人員を補充する
通関士に欠員が出た際、外部から募集することは稀です。
社内異動で通関士を確保するのが一般的でしょう。
その理由は通関士資格保有者が他部署に必ず在籍しているからです。
通関士が所属する企業は貿易・物流関連企業。
スキルアップのために通関士資格を取得する社員はゴロゴロいます。
外部の経験者より、社内の有資格者が優先して配属されるでしょう。
通関士に欠員が出たとしても、企業は社内異動で対応します。
結果として通関士の求人が少なくなるのです。
現役通関士が紹介される求人は『幅広い』業種
現役通関士が転職活動で紹介される求人は幅広い業界です。

私自身が大手の転職エージェントと面談し、調査しました。
それぞれ見ていきます。
通関士の求人はまさかの0!
通関士の求人は紹介されませんでした。

『通関士を直接募集』する企業が少ないということが分かります。
通関士資格を取っても職が無いと嘆く方々がいるのも納得です。
この条件で通関士の求人が無いとすると、未経験で通関士になるハードルは高そうです。
通関士の求人の探し方についは後述します。
大手の転職エージェントには『通関士求人が無い』と理解してください。
商社の貿易部門が5割
商社の貿易部門からの求人が全体の5割程度でした。
特に化学・薬品製品を取り扱う商社の求人を多いと感じました。
貿易規制の厳しい貨物なので、通関士の経験が活かせるのでしょう。
通関士経験で身に付く『貿易規制に関する知識』を活かせる仕事内容です。
通関士経験は商社の貿易部門から評価され、転職を有利に進めることができます。
メーカーの購買部門が3割
メーカーの購買部門からの求人が全体の3割でした。
特に食品を取り扱うメーカーの求人を多いと感じました。
輸入時に検疫所から厳しいチェックが入る貨物なので、通関士の経験が活かせるでしょう。
通関士経験を最も強く活かせる異業種だと考えられます。
通関士経験はメーカーの購買部門から評価され、転職を有利に進めることができます。
物流企業が2割
物流企業からの求人が2割です。
企業内の様々な部署から需要があります。

求められる役割は求人ごとに定められています。
一番多いのが『物流センターの管理』でした。
私が倉庫事務員を経験していたためかもしれません。
通関士経験は全てのポジションで活かせます。
特に『営業』『貿易事務』として評価されるでしょう。
通関士経験は物流企業の各ポジションで求められるスキルが身に付きます。
通関士求人の見つけ方
数少ない通関士求人はニッチな場所に集結しています。
それぞれ見ていきます。
通関士専門の転職サイトがある
通関士専用の転職サイトがあります。

規模は決して大きくありません。
ただ、『通関士求人の数』はどの転職サイトよりも多いです。
大手の転職サイトには『通関士』の求人がほとんどありませんから。
現在確認できているのは、通キャリ様のみです。
無料・登録不要で通関士求人を見ることができます。
通関士の具体的な求人が揃っています。
募集要項には通関士にしか理解できない単語が並んでいます。
現役通関士の方にとって、具体的な働き方がイメージできるはずです。
通関士として転職したい方は『通関士専門の転職サイト』を利用してみるのも手段の一つ。
大手の転職サイトには無い情報が見つかります。
派遣社員としての求人が多い
通関士を派遣社員として募集するケースが多いです。
大手の物流企業が求人を出しています。
他部署の通関士有資格者を人事異動させるのが一般的。
簡単な通関業務を行う人員として派遣社員が募集されます。
通関士未経験の方には派遣社員として経験を積むのがおすすめです。
大企業が募集することが多く、大手企業への正社員転用を目指せることも特徴。
通関士資格が大きく優遇されるため、取得が推奨されます。
通関士は派遣社員としての求人が多いです。
高い時給を受け取りながら、通関士経験を積むことができます。
通関士資格を取ると職に困らない本当の理由
通関士資格を取った人は仕事に困ることはありません。
働き口は山のようにあります。
『通関士資格』があれば、派遣社員として通関士経験を積める。
『通関士経験』があれば、貿易関係の幅広い仕事に就ける。
確かに通関士の正社員求人は非常に少ないです。
現役通関士である私も求人を見つけられませんでした。
通関士を募集する正社員求人は全国で20~30件でしょう。

実務未経験の有資格者が正社員の通関士求人に採用されないのは当たり前です。
採用されても労働環境が劣悪かもしれません。
ただ、派遣社員として通関業務を経験することは簡単です。
通関士経験を積めば、仕事の幅は一気に広がります。
通関士資格が通関士経験に繋がります。
通関士経験が幅広い貿易関連の仕事に繋がります。
食いっぱぐれる不安は通関士経験で無くなります。
その第一歩は通関士資格へのチャレンジです。
まとめ
この記事は通関士の求人が意外に少ないことについて解説しました。
ポイントはこんな感じです。
- 通関士の正社員求人は非常に少なく、未経験者が採用されるのは至難。
- 通関士経験を求める企業は多く、職に困ることは無い。
- 通関士経験を積むなら派遣社員からがおすすめ。
- 派遣社員として働くなら、未経験でも資格を取得すればOK。

以上で幕引きにござる
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