こんにちは、通関士のゆうきです!
この記事はこんな疑問を持つ方向けです。
選び方のポイントは?
何冊やれば合格できるの?
私のこんな経験を元にしています。
通関士試験には完全独学で合格。
この記事を読むとこんなことが分かります。
『学習の事前準備』におすすめの参考書は『内容が簡単で薄い』もの。
『頻出問題対策』におすすめの問題集は『その分野に特化した』もの
『過去問演習』におすすめは『良質な過去問をそろえた』もの。
目次
独学合格のために『学習の事前準備』を固めることが大切
完全独学で学習を進める場合、『学習の事前準備』が必要になります。
初学者がスムーズに試験勉強に取り掛かることは不可能です。
本格的な学習の前に30時間程度を『事前準備』に費やす必要があります。

いきなり本格的な試験勉強を始めるのは挫折に繋がり、非効率です。
資格予備校や通信講座は授業で『事前準備』を完了させます。
独学者は別の方法でカバーしましょう。
通関士試験を独学で受験する場合、『事前準備』が必要です。
独学者は『基礎知識+法律文への慣れ』を身に付ける期間をスケジュールに組み込まなくてはなりません。
最低限の基礎知識が無いと問題集を解いても無駄
通関士試験の問題演習には『最低限の基礎知識』を身に着けてから臨みましょう。
初学者は『問題の意図を理解できない』状態だからです。
通関士試験の内容は初学者になじみの無い内容でしょう。
いきなり試験頻出問題を見ても、問題文の意味すらわかりません。

最初から過去問演習は非効率です。
用語の意味すら理解できず、挫折に繋がります。
例えば、『保税展示場』とか意味わかりませんよね。
合格に必要な『問題演習』を効率的に取り組むため、『基礎知識』の習得が必要です。
法律の学習は慣れるまでに時間がかかる
通関士試験の問題演習には法律文に慣れてから臨みましょう。
初学者は『問題の解説を理解できない』状態だからです。
問題集の解説に『この法律文が根拠』しか記載されていないことも。
通関士資格は法律分野の資格です。
問題の解説には必ず法律原文が付きまといます。
合格に必要な『問題演習』の解説を理解するため、『法律文への慣れ』が必要です。
『学習の事前準備』対策のおすすめ参考書を紹介
『学習の事前準備』対策でおすすめなのはこちらです。
改訂2版 「通関士」合格の基礎知識
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私がこの本に出会ったのは『合格後』です。
最低限の知識も無いまま問題演習を始めたのは浅はかでした。
非常に非効率なことをしたと後悔しています。
合格点を取るためには『頻出問題』を優先して学習すべき
通関士試験で得点するためには『頻出問題』から学習すべきです。
分厚い問題集を1ページ目から進めてはいけません。
通関士試験では毎年繰り返し出題される問題があります。
- 語群選択問題
- 計算問題
- 申告書問題
- 択一式問題
それぞれ配点と特徴を見ていきます。
頻出問題①『語群選択問題』
最も大きな配点を占めるのが『語群選択問題』です。
関税法と通関業法で出題されます。
難易度が低く、配点も大きいため、最優先で学習をしましょう。
問題文の空欄に適切な語句を選択肢から選ぶ。
【配点】
関税法等:60点のうち25点が語群選択問題。
通関業法:45点のうち25点が語群選択問題。
頻出問題②『計算問題』
最難関の通関実務科目の得点源となるのが『計算問題』です。
通関実務で唯一安定して得点が見込める部分です。
暗記は必要ありません、何度も計算して慣れましょう。
課税価格・消費税・延滞税等を計算する。
計算に必要な情報は全て問題文に記載あり。
【配点】
通関実務:45点のうち10点が計算問題。
頻出問題③『申告書問題』
合否の分かれ目となるのが『申告書問題』です。
通関実務で出題されます。
配点が大きく、通関実務の合否を決める部分です。
徹底的に対策しましょう。
輸出申告で1題・輸入申告で1題それぞれ出題される。
貿易書類とタリフが与えられ、貨物分類・課税価格計算を行う。
【配点】
通関実務:45点のうち20点が申告書問題。
頻出問題④『択一式問題』
通関業法・関税法の合否を分けるのが『択一式問題』です。
学習の範囲が広く、安定して得点するのは至難。
基本問題を絶対に落とさないよう、念入りに学習しましょう。
5つの選択肢となる問題文の中から正しい(誤った)文章を一つ選択する。
【配点】
関税法等:60点のうち10点が択一式問題
通関業法:45点のうち15点が択一式問題
通関実務:45点のうち5点が択一式問題
『頻出問題対策』は特化した問題集を活用すべき
頻出問題対策はその分野ごとに特化した問題集を使用すべきです。
それぞれの分野でおすすめの問題集を紹介していきます。
『語群選択問題』対策のおすすめ問題集を紹介
『語群選択式問題』対策でおすすめなのはこちらです。
2021~2022年版 どこでもできる通関士選択式徹底対策
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私はこの問題集を周回し、語群選択問題の正答率が90%を超えました。
この問題集は50時間程度の学習でやり終えることができます。。
『計算問題』対策のおすすめ問題集を紹介
『計算問題』対策でおすすめなのはこちらです。
通関士試験補習シリーズ計算問題ドリル2021
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計算問題に特化した問題集です。
私が受験生の時はまだ発売されていなかったかと思います。
1から計算問題の解き方を説明し、合格レベルまで引き上げてくれます。
『申告書問題』対策のおすすめ問題集を紹介
『申告書問題』対策でおすすめなのはこちらです。
通関士試験ゼロからの申告書 2021
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申告書問題のバイブルと呼ばれる問題集です。
私自身が問題集の完成にかけた時間は40時間程度でした。
『択一式問題』対策のおすすめ問題集を紹介
『択一式問題』対策でおすすめなのはこちらです。
通関士試験まるわかりノート2021
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私が合格できたのはこの問題集のおかげです。
択一式問題だけでなく、全科目の得点向上に役立ちます。
私はこの問題集+過去問演習で関税法の得点が9割を超えました。
最後の仕上げに『過去問演習』をすべき
時間に余裕があれば、最後に過去問演習をするべきです。
ここまでで紹介した問題集を全て完璧にすれば、合格ラインの実力はついています。
合格の可能性を上げるため、『過去問演習』にもぜひ取り組みましょう。
1つ注意点があります。
過去問を年度ごとにそのまま解くのはおすすめできません。
過去問演習は『解くべき問題を集めた問題集』を活用しましょう。
『過去問演習』におすすめの問題集を紹介
『過去問演習』でおすすめなのはこちらです。
通関士 過去問スピードマスター 2021年度
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私はこの問題集で本番レベルの問題演習に取り組みました。
問題を解くスピードが上がり、本番ではどの科目も時間が余ることに。
慌てずに見直しまで取り組むことが出来ました。
まとめ
この記事は通関士試験に完全独学で合格するための問題集について解説しました。
ポイントはこんな感じです。
- 『学習の事前準備』『頻出問題対策』『過去問演習』が必要。
- 『学習の事前準備』におすすめの参考書は内容が簡単で薄いもの。
- 『頻出問題対策』におすすめの参考書はその分野に特化したもの
- 『過去問演習』におすすめは『解くべき過去問』をそろえた問題集。

以上で幕引きにござる
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